Saturday, October 30, 2010

melancolia


一つ一つシェイドランプを灯していく。
柔らかな光が辺りを包み込む。
ゆったりとした年代もののソファに腰掛ける。
そっと手を伸ばしてとったアルバムは絵画のよう。

『メランコリア』

凛としたピアノと情感溢れるバンドネオンの響き。
慈愛に満ちた旋律。
グスタフ・マーラーのアダージェットが流れると
過去の美しい想い出がよみがえってくる。


●メランコリア/中島ノブユキ 3000yen(税込)(在庫○)

ハンモック・カフェ大推薦盤。
入荷しています。
全国販売店さまはこちら
このCDは、カルロス・アギーレ日本公演の素晴らしい最終日を飾った場所
スパイラル』さんからリリースされました。
アギーレさんのような心の深いところに響く音楽がまたここに...

Thursday, October 28, 2010

季節のケーキ


木枯らしが吹き、急に寒くなってきましたね。温かなコーヒーやお茶とご一緒に季節野菜を使ったケーキをご用意しています。

●カボチャのモンブランタルト 450yen
     (11月末までの期間限定)

タルト生地以外にはバターや小麦粉を使わず、卵と生クリームを主に使い、素材の甘みやねっとり感をいかした仕上がりです。わずかにチョコレートクリームとクルミを加え奥行きのある味わいです。

その他にも10月からお勧めしている「珈琲とさつま芋のティラミス」400yen(11月中頃まで) もございます。

Saturday, October 23, 2010

NEW ARRIVAL !


今回のCD入荷のテーマは、

『bar buenos aires』

東京渋谷bar cacoi で開催される選曲会bar buenos aires初の地方開催となった10月9日、bba@ハンモックカフェ。その世界観は、年代、国籍、ジャンルは違うけれど、メランコリーやサウダーヂ、夕暮れ、静寂、木漏れ日、水の揺らめき、雨情風景、などを連想させる。そして、カルロス・アギーレと共鳴するある種のテイストをもったアーティストたちの音楽。(在庫×)
なかなか更新ができなかったので紹介が遅れましたが、店頭では試聴と合わせて説明させていただきますので、どうぞお気軽にお声かけ下さいませ。

bar buenos aires HP



Saturday, October 16, 2010

report④ ~last chapter~



その後、何とか時間通りに次のライヴ開場 名古屋行きの新幹線へと送りとどけ、一安心しながらハンモックカフェの片付け&翌日からの営業に向けての仕込みに取り掛かりました。
あーだった、こうだった、と振り返って話が尽きない私たち二人。時計を見ると夕方4時。顔を見合わせて
「名古屋に行ける!」
とりあえずネットで車での行き方を調べ、播但→山陽→中国→名神→新名神→東名阪→名古屋高速、と渋滞を含めて約5時間でカフェ・ドゥフィさんに無事着。演奏がすでに1時間ほど過ぎていた中で、無理を言って途中入店させていただき、名古屋会場の方々にはご迷惑おかけしましたが、本当に感謝しています。
姫路でお別れしたはずの私たちにアギーレさんも目を丸くして微笑みかけてくださり、残り数曲は心を無にして聴き入ることができました。

演奏が終わりアギーレさんが近づいて来てくれて、通訳の西村秀人さんを介して曲に感動したことなどを伝えました。そしてアギーレさんからはハンモック・カフェの会場とその場にいたお客様やスタッフみんなの事を「抽象的な表現になりますが~」と彼が感じた想いを口に出してくれました。その言葉はとても胸の奥深くまで響き思わず涙がこぼれ、私たちが今後何十年と姫路の的形でカフェをしていくのに、支えになる言葉でした。
ハンモック・カフェでのライヴは数時間でしたが、アギーレさんはお客様の様子をとてもよく観て感じていて、「永遠に続く愛」をあらゆるものから感じたそうです。
そして今回アルゼンチン料理を提供するにあたり、参考書にした『旅の指さし会話帳 アルゼンチン』の著者である谷本雅世さんにもお会いでき、お礼を伝えることが出来ました。

10月の10日という日曜日に自分たちの強い我がままで店を休業させて頂き、ご迷惑おかけした方々すみませんでした。人生になんとしてでも…と時間を作る機会があるのなら、正にその時だった確信しています。

10月16日(土)東京公演を最後に控えています。さまざまなかたちで彼の音楽を聴いて感動した方々と深い想いを分かち合いたいです。

上記3人の写真のみ谷本雅世さんに撮っていただきました。

report③




10月10日(日)ライヴ翌日

アギーレさんを世界に誇る姫路の伝統工芸である『明珍火箸』さんの工房へご案内しました。明珍火箸の奏でる浄化されるような綺麗な音色に聞き入るアギーレさん。
プロフェッシュナルな眼差し。
(普段は制作に集中されるため工房見学出来ません、お電話にて事前確認が必要です。ご迷惑のかからないようにお願いします。)

道中、野里街道を歩いていると、偶然にも御神輿や太鼓に出会います。”初”和太鼓のアギーレさん、しっかり奏でてました。

その後、こちらも姫路の名店『紅鶴』さんにてランチ。
アギーレさんは日本を発つと、上海万博に出演されるため日本でも中華料理をと思いご案内。お箸は慣れたようでスイスイと使われます。通常より辛さをひかえめに作ってもらったエビチリとフカヒレスープ、杏仁豆腐をいたく気に入られたようで「Riquísimo!」と喜んでいただきました。

※前回の日記とこれらの写真は東京から駆けつけてくれたヨシコさん から送っていただきました。僕のデジカメはライヴ時に不覚にもこわれてしまいました...大事な時に...(悲)

Wednesday, October 13, 2010

carlos aguirre live report

10月9日(土)18:00開場 静寂な夜に響くピアノの音色は、虫の声や川の音、揺らぐキャンドルの灯りをまとい静かに響きわたった。生憎の雨模様で始まりましたがライヴ前にはピタッと雨が止み、ライブ後に雨が降り出すという奇跡。雨漏りのバケツに滴る音までも演奏として聴こえる。水の精を操るアギーレさん。 アギーレさんにとって川は乗り物のようなもので、人々の気持ちや希望、夢を乗せていく、それが彼にとって川だと言う。 その川を歌った「pasarero」のイントロのギターが鳴り始め、ちょうど間奏の辺りでアギーレさんのアドリブが入る、ライヴでしか聴けないアギーレさんの囁き声。この瞬間、僕は涙が零れた。 さかのぼること8ヶ月前、東京で開かれたbar buenos aires vol.2に参加したときのこと。イヴェント終了後に、深夜のカフェ・アプレミディで吉本宏さんたちと、アギーレさんの音楽を聴きながら話をしていた中で「bar buenos airesはアギーレさんの素晴らしい音楽を伝えていくこと、そしていつかアギーレさんに日本に来てもらえればいいね、もしその時が来たらハンモックでもやろうよ」と言って下さっていましたが、その時は正直なところ的形にお呼びするなんて恐縮でした。でもまさか現実になるとは... 「pampa」で静かに始まり、マテ茶の新緑を歌った「zamba de mancha y papel」、アルバム未収録曲(次回ニューアルバム収録予定曲)までも披露。必ず演奏してくれることを信じて聴きたかった、海沿いのゆりかごの歌「cancion de cuna costera」や、永遠の3つの願い「los tres deseos de siempre」まで、アンコールを含め18曲も演奏した感無量の曲目。 70名様を超えるたくさんのお客さまにお越しいただき音楽を共感することのできた奇跡の1日。 きっとあの経験はなかなか味わえない本当に素晴らしく美しいライヴでした。 ライヴ終了後、お客さまが帰った後に誰もいないステージ一番後ろの席へ行き、その場をじっと離れないアギーレさん。その姿は今回のライヴをかみしめているようで、深くもの思いにふけっておられました。 「私のスーツケースは皆さんの慈しみの気持ちでいっぱいになっています。」                           byカルロス・アギーレ 『crema』日本盤を手掛け日本に招待をしたインパートメント稲葉さん、いつも素晴らしい音楽を紹介して下さるbar buenos aires吉本さん、ブエノスアイレスへアギーレさんに会いに行った河野さん、東京から駆けつけてくれたヨシコさん、スペイン語通訳の大谷さん、約10年前アギーレさんを日本で最初に紹介した岡本さん...今回のライヴに関わって下さった皆さま大変お疲れさまでした。ありがとうございました。 エピソードや翌日の出来事など数回に渡りレポートしていきます。 どうぞ楽しみにお待ち下さいませ。