Friday, March 11, 2011

NEW ARRIVAL !  大陸縦断



乾いた空気が流れる大地。眩いばかりに照り返す太陽。静寂の夜に浮かび上がる月。降り止まない雨、自然の風景をギターとバイオリン、チェロ、ピアノで切り取ったようなバルモレアによる作品(在庫×)は、bar buenos airesで出逢った音楽。①と同じレーベルwestern vinylからオルゴールのようにきらめくピアノが静かに紡がれるゴールドムンド(在庫×)を聴くと時の流れが穏やかになる。ブラジリアン・クールビューティー、マルシア・ロペス(在庫×)のクラシカルで優美な声で歌われるは、ホテル・ラウンジの居心地。「サビア」「ムーンリヴァー」などの名曲カヴァーも絶品な大人のための夜ボッサ。NRT成田さん筆、サンパウロへと誘ってくれるライナーノーツにも注目したい。アフリカで幼少期を過ごした経験をもち、フラメンコギターも学習していたというブラジル出身エミリアーノ・カストロ(在庫×)は、豊富な音楽経験から生まれた7弦ギターやフルートのインストゥルメンタル主体の日だまりミュージック、音楽プロデューサーはパウロ・ベリナッチ。それぞれの曲をイメージした13枚のドローイング・アート・カードが封入されているのも にくい演出。ウルグアイの才人エドゥアルド・マテオと、ディアン・デノア(在庫×)は、デノアのどことなく物憂げであたたかみあるヴォーカルと、マテオのギターの息吹を吹き込んだ、ただ心地良いだけではないボサノヴァ・カヴァーや、「esa tristeza」「y hoy te vi」などオリジナル曲が特に素晴らしい名盤。1943年生まれの御大、ウルグアイのピアニスト、ウーゴ・ファットルーソによる美しいピアノ作品(在庫×)は、まるで早朝に森林浴を しているかのように清らかで繊細 。オリジナル曲に加え 南米の名曲も演奏し 同国出身エドゥアルド・マテオのカヴァーは絶品。日本で録音された唯一のピアノ・ソロ。素晴らしいです。(写真は所有のサイン入り)。アルゼンチンのピアニスト、アレハンドロ・マンツォーニ(在庫×)によるは、ジャケットが物語るようにシンプルで無駄のない演奏、その中でも一際 叙情的に描かれた「zamba de usted」のカヴァーは心に深く感じる。この曲はカルロス・アギーレもcremaでカヴァーしていました。最後は、クラシックとジャズを学び育った品格をもつ、アルゼンチン出身7弦ギターの達人キケ・シネシ(在庫×)。衝撃的ともいえる美しさ、瑞々しいギターの音色は楽器を熟知した人だからこそできる技。バンドネオン参加の風のようにすり抜ける曲もあり。アルバム中2曲はカルロス・アギーレが参加し、ラスト曲1分30秒からの切ないピアノに何度も胸を締め付けられる。