Saturday, November 3, 2012

Tarde de invierno


この季節になると、いつストーブを出そうかと思います。
昼間は穏やかな気候で窓を開けていると
時折吹く冷たい秋風がもうすぐ来る冬を気づかせてくれます。
休日の午後、ブランケットで暖をとっていると
マノロ・フアレスの"Tarde de invierno(冬の午後)"が聴こえてきました。
目を閉じると純白に化粧された山や美しい冬景色が広り、
踊りたくなる軽快な"Aschpa Sinchi"で楽しくなったり、
ヴィニシウスのユーリディスのワルツをイントロに引用した
" Badenes"ににんまりしてしまったり、
"La nochera"のピアノソロの音色にうっとりしているともう陽が沈んでいました。
こんな感じで音楽を聴いて時間が過ぎてゆく...
音楽はいつも空想の旅へと誘ってくれます。
今日は"冬景色"を感じたから今年は少し早くストーブの出番が来そうです。

●Manolo Juarez & Daniel Homer / Quarteto 1.700円  (在庫×)

アルゼンチン・コルドバ出身、ブエノスアイレス在住、
作曲家ピアニスト、マノロ・フアレスのMDRからの2008年カルテート作品。
ピアノ中心の全編インストゥルメンタル。
1960年後半頃からトリオで活動し現在まで15枚以上の作品をリリース。
交響曲やバレエ、演劇、映画音楽も手掛け、
2003年にはブエノスアイレスにある南米屈指の劇場コロンにて
ピアノソロ演奏したライヴCDをMDRから発表。
75才になる現在もコンサートを開催している御大。
教育分野ではラプラタ大学でクラシック音楽作曲の教鞭をとり、
中南米各地へ講演にも行っているそうです。
また、当時若いミュージシャンが演奏する場所がなかったことから
1957年に発足されたアルゼンチン若手音楽家協会
(現在CUDA)の創立メンバーらしく、
コンテンポラリーなアルゼンチン音楽が紹介されている現在、
このアルバムも仲間入りしてほしいと願います。
アルゼンチン音楽とジャズの架け橋にもなるような作品です。


アルバムから"Aschpa Sinchi"を1曲どうぞ。 ↓↓↓↓↓