Friday, February 21, 2014

Fujiroyal



先日の定休日は難波へ。
富士珈機の大阪本社へ焙煎機の相談など諸々と...
なんと会長直々に説明して下さりました!
恐縮であります。
しかし悩みに悩みますね。

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冬限定ブレンドコーヒー『インヴィエルノ』2月27日(水)までになります。
毎回ご注文して下さる方もおられ励みになります。
ハンモックカフェでご提供しているコーヒーの中ではどっしりしており、
チョコレート系のケーキと相性抜群でございます。

また次の季節ブレンドは『プリマヴェラ』になります。
春らしい感じの香味がまだつかめず現在思案中ですが、
穏やかな春を待ちわびて3月1日~始める予定です。
お楽しみに!

Monday, February 17, 2014

El Pianista y Compositor, Maestro MANOLO JUAREZ


「いつかこのアルバム復刻したいんですよね」
1枚のアナログ盤を手にしたプロダクション・デシネ丸山 氏の話を聞いたのが約3年前。あの時すでに始まっていたマノロ・フアレス初期4作品復刻プロジェクトは、権利関係とマスターテープが存在しないため難航を極めていた。アルゼンチン音楽モダン化の先駆者マノロ・フアレスは、現代におけるアルゼンチン音楽家の父とでも形容すればいいのだろうか。若手作曲家協会の創立メンバーや、著作権協会の歴任、近年ではラプラタ大学で教鞭をとるなど、現代アルゼンチン音楽の土台を築いてきた功労者である。77歳になる現在も現役で、近年の作品はハンモックカフェでもこのブログで取り上げてきた。近年の作品には巨匠らしい深みを増した一つの頂点ともいえる美しさを感じるが、やはりマノロ・フアレスでしかなし得ない独自の観点で編曲するフォルクローレの世界観がある。その原点ともいえる初期作品が2014年、発売から44年の時を経てついに奇跡の復刻!アルゼンチンですら入手困難で、一度もCD化されずにいた名盤が、なんと日本で初CD化されたのである。きっとアルゼンチン人もマノロ・フアレスご本人も驚いているに違いない。2014年1月、2月で、トリオ・フアレス名義の2枚が復刻され、続く3月、4月、ひと月毎に1枚のペースで1970年から77年までの計4作品が揃う。試行錯誤しながら新たな音楽を模索していた時代ならではの空気感を内包した音源は、クラシカルでいて生気に溢れている。アナログをそのまま小さく再現した愛らしいジャケットは温かみもあり、時空を飛び越えアルゼンチンの70年代へタイムスリップする音の旅が新鮮だ。以下にハンモックカフェに入荷済み、2014年1月、2月復刻リリースのトリオ・フアレス名義2作品をご紹介。

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●TRIO JUAREZ    

⇒HUMMOCK WEBSHOP

国内盤レーベル:production dessinee / プロダクション・デシネ

マノロ・フアレス自身のピアノの先生に捧げた1st『トリオ・フアレス』は、ピアノ、ギター、パーカッションの3人を基本に、フォルクローレの名曲をモダンに編曲。すべてインストゥルメンタルなのに歌心を感じる演奏が素晴らしく、なかでも、ハイメ・ダヴァロスの詩が有名な「La Nochera」や、カルロス・アギーレもカヴァーしたアリエル・ラミレスの名曲「Zamba de Usted」(試聴曲)が特筆で、2:46からの転調がなんとも格好良い。マノロ・フアレスのキャリア初のアルバムにして語り継がれるべき傑作。丸山雅生 氏(production dessinee)自身がこのアルバムとの運命の出会いを綴ったライナーも感動的。




●TRIO JUAREZ +2  

⇒HUMMOCK WEBSHOP

国内盤レーベル:production dessinee / プロダクション・デシネ

ナショナルカラーのセレステ色を用いモノクロ・ポートレイトを筒状に配した斬新で爽やかなジャケットの2nd。『トリオ・フアレス+2』の編成は、ヴィヴラフォンとケーナが加わったことで、アンサンブルとして完成度が高まった。冒頭の跳ねるピアノのワルツ「Loca de Amor」からして美しく、前作のテイストからやや明るみを帯びた印象。マルタ・ペニャロサ嬢が歌う2曲も味わい深い。ご機嫌な「Cancionera」(試聴曲)もクールで、このアルバムのライナーを担当した吉本宏 氏(bar buenos aires)の文章を読むと当時の情景と現代の情景が交錯する。