Friday, November 6, 2015

Journey of Eating & Music

11月4日と5日は、振替代休と臨時休業をいただきありがとうございました。
この2日間、友人・知人の食にまつわるお店へと、またハンモックレーベルよりリリースしたアーティスト(藤本一馬さんと伊藤志宏さんのデュオ)ライブへと上京していました。
中でもこのブログでハンモックカフェの営業以外のことを綴るのはめずらしい事ですが、日々の心持ちも変化してきたので綴りたいと思います。

今年春に岡山県の蒜山耕藝の食卓〈くど〉へ初めて訪れる機会がありました。ご自身たちが米や麦や豆類、野菜を農薬と肥料もつかわず自然栽培で育ててらっしゃり、〈くど〉では週に3日ほど一般の方を迎え、それらを丁寧に調理して食卓として提供されたり、新鮮な野菜や味噌など家庭でも気軽に使えるような加工品を販売され 農家の営みを伝えてらっしゃいます。
澄んだ水と空気の美しい自然の中で、この蒜山耕藝を運営するのは高谷裕治さん・絵里香さん夫妻と桑原広樹さんです。気になったことや美味しかったことを伝えると生き生きと田畑での生育状況や加工の際の試行錯誤などを話してくれます。窓からの柔らかな陽光も心地よく、〈くど〉のオープン日に片道約二時間のドライブへ出かけるのが次第に休日の楽しみになっていきました。その中でオカズデザインの吉岡秀治さん・知子さん夫妻が蒜山耕藝さんの野菜を始め地元の吟味した食材をつかった料理を味わえた日がありました。そこにはオカズデザインのコンセプトと経験の豊かさや優しさを感じ、個人的にずっと手探りしていた料理の本質に気付かせてくれたのがあの日だったかと思います。
そのお二人が東京で営む うつわと料理の店「カモシカ」へ今回の休みに訪れることができました。
窓から差し込む木漏れ日が揺らぐ午後。都内にいながらも まるで風通しの良い山小屋にいるような雰囲気でした。オカズデザインさんによる素材の個性を引き出したシンプルで印象的な料理の数々が金工作家の坂野友紀さんによる器とカトラリーに寄り添うように盛りつけられていました。そして はじめて出会う方々と大きなテーブルを囲み談笑しながらの仕合わせな昼食。これまでの蒜山耕藝さんとのつながりに感謝するとともに自分たちがこの先目指していく姿が見えた気がしました。


※蒜山耕藝さんとオカズデザインさんに関してのご紹介文はリトルプレス「aube.6号」を参照しました。


そのほか今回は、La Godailletotosk kitchen、などへも伺いました。
2日間お休みをいただきありがとうございました。