Tuesday, November 27, 2012

Noche en Buenos Aires / AR 2012 ㉑



ブエノスアイレスの夜。
早くても21:00頃、遅い時間では24:00頃から毎日様々な場所でライヴが行われています。おそらくは整備工場か倉庫を改装したCAFFは大所帯が演奏できる大きな会場で魅力的なアーティストが出演しています。上記写真のように初めてではちょっと躊躇する入口ですが、入ってしまえばなんともありません(笑)。タルタやピッツァなどアルゼンチンらしい軽食やもちろんキルメスビールもあり、丸テーブルが整然と並んでありしっかり着席してライヴを堪能することが出来ます。
昨年はこの場所でプエンテセレステのライヴを生で体感して彼らのパフォーマンスに圧倒されました。そして今年は以前から観たかったセシリア・サバラのライヴがあり、”Ciclo(シクロ)”と言われる毎週決められた曜日に連続で出演する形式の最終回(9月30日)に行くことができました。
セシリア・サバラは、キケ・シネシに師事しギターの技術を磨いたシンガーソングライターです。彼女にしか歌えないであろう起伏あるオリジナル曲や、グッと心を掴まれるメロディーに美しい歌声。決して素通りさせてくれない音楽なのです。
水玉のキュートなスカートに7弦ギターで登場し、そのルックスと相まって歌唱力とギター演奏が素晴らしく、時折見せる優しい笑顔にも胸を打たれました。そしてシークレット・ゲストがYUSAなんてブエノスアイレスでしか出来ない夢の組み合わせ(前週のゲストはなんとカルロス・アギーレさんだったそうです!)。ライヴはすべてのアルバムから演奏していましたがその中から僕の好きな曲でもある2ndアルバムより"Vientre"をどうぞ。


セシリア・サバラのソロ名義の全タイトル入荷しました。左から...

●1st  : Cecilia Zabala / Aguaribay (1曲video crip付)2.100円(在庫×)
●2nd  : Cecilia Zabala / Pendiente  2.100円(在庫×)
●3rd  : Cecilia Zabala / Presente Infinito 2.100円(在庫✕)

1stアルバムからは、youtubeに"Aguaribay"のキケ・シネシさんとの貴重な
ライヴ動画がありました。シネシさんはこのアルバムにも1曲参加しています。
3rdアルバムからは"Migajas"をどうぞ。

Cecilia Zabalaオフィシャルページ



●Rogerio Botter Maio Trio / Sobre O Silencio  2.100円(在庫✕)

もう1枚、こちらはアルゼンチン滞在中にあったブエノスアイレス州ラ・プラタのジャズフェスティバルに出演していたブラジルのベース奏者、ホジェリオ・ボッテール・マイオのトリオ作品。
この日はギジェルモ・リソットに会うべくサンタフェ州ロサリオにいたため約350km離れていたこともあり観に行かなかったのですが、帰ってきてからご紹介したかったアルバムが届きました。
彼のHPをみると、この作品にも参加していたんだと思ったり、様々なミュージシャンとのセッションもしていたり新たな発見にも嬉しくなります。内容はホベルト・メネスカル本人が参加した1曲以外すべてオリジナル曲で構成された美しき佇まいのコンテンポラリー・ブラジル音楽。カルロス・アギーレも2曲アコーディオンで参加しアルゼンチンとの架け橋になるようなアルバムです。音楽性とイメージが重なる美しい調度品のようなジャケットは、贅沢にもアンドレ・メマーリによる撮影写真です。上質なインストゥルメンタル音楽を探している方にも強くおすすめします。
こちらで全曲試聴できますので是非聴いてみて下さい!

(photo by Nobuhiko Nakamura)