【HUMMOCK の由来】
HUMMOCK Cafeは、奈良時代の高僧 行基によって製塩法が伝わった的形港の塩田跡地にあります。かつて、貿易港としても栄えた的形の地名は、上空から俯瞰すれば ”的”の”形”のように入江や小山が形成されていたことにあり、いまも店の周りには小さな山々が連なります。「HUMMOCK」には ふたつの意味があり、その小山や丘などの連なりを意味する言葉が「HUMMOCK(主に北米で用いられる言葉)」であることと、店の造りであるリーファーコンテナの床構造「ハンモックデザイン」から導かれ、この土地とデザインから授かった店名を由来としています。
※ゆりかごのハンモックは英語で書くと「HAMMOCK」になりスペルが異なります。
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2002年初夏、姫路の小さな港町 的形にて夫婦ふたりの経営で開業しました。”穏やかな空間で食と音楽を五感で愉しむ”ことをコンセプトに、アルゼンチン、カリフォルニア、イタリアなど海外の旅からの影響と地元の旬食材を組み合わせたオリジナルの自然派料理や、自家焙煎コーヒー、自家製スイーツ、ナチュラルワインなど、からだに心地よく印象的な店作りを心がけています。
2008年~「創造と親しみあるコーヒー」を目指し焙煎探求する Hummock Coffee Roaster。
2014年~「心のライブラリーに想い重なる。想像の余白を残した音楽」作品をリリースする hummock label 運営、演奏会の企画・主催。
様々な分野の芸術家の並びにナチュラルワインの造り手や音楽家、料理人もインプロヴァイザーとして同じ世界にいることを意識しながら、小さな港町 的形の風景と過ごしています。
【Job contents】
〇2階 Cafe & Restaurant パルフェ、喫茶スイーツ、ショートコース
〇1階 Coffee Stand コーヒー豆直売、TOGOドリンクなど
〇通販ウェブサイト運営(コーヒー関連品、音楽CD)
〇小売/卸売の注文販売管理
〇不定期の音楽演奏会の企画開催
〇ワークショップ開催
飲食業
小売業(菓子製造業、珈琲焙煎業)
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Information
当店 2階Cafe Restaurant エリアは、2020年10月以降の通常営業時はスマートフォンをお休みいただいています。
せっかくお越しいただくので、会話や音楽、読書など、窓から見える風景、水面のうつろい等と、いま目の前にいる方との時間を大切に、食事を穏やかに愉しむひとときにお過ごしいただければと願っています。
ご来店いただいた方はご存知と思いますが、専用の箱にスマートフォンをお休みいただいています。完全なお預かりでなくお客様の目の届く範囲に置いています。あるお客様が「僕は資格を数十個持っているんですけど、ぼーっとすることを忘れていて涙が出てきました。感情には資格は役に立たないなぁと気付かされました。」と帰り際におっしゃられたり、また母娘さん大人同士でご来店され「今日はたくさん娘と話ができました。」とお言葉をくださったり。
振り返れば、結婚前のご両家の顔合わせや入籍お祝いの食事会の場にお選びいただいたり、特別な演出はせずともお客さま同士が心からの時間を過ごしてもらえているように感じています。
写真撮影をNGにしているわけではありません。基本は「ずっとスマートフォンを触っていることから離れませんか?」という意味のデジタルデトックスなので、ご注文いただいた料理やお客さま揃っての記念写真をなさる時は一旦お返ししています。
ほんの1〜2時間程度休めるだけでも、忘れかけた感覚が開いてくるかもしれません。もちろんデジタルの享受も重々理解しながら。
当店だけでなく、TPOに応じスマートフォンを一時お休みするマナーもありますね。
押し付けにならないよう気をつけながら、少しずつお客さまにご理解いただけるようになってきました。本当にありがとうございます。
上記写真は、店内に飾る切り絵作家YUYAさんの作品「TASTY」。キャプションから導かれ、小説/映画『バベットの晩餐会』を知りました。テーブルを共にした者たちが幸福に包まれる デンマークの小さな港町での物語。本当の幸せや豊かさへの感性を開いて、できることから続けていきます。