【Report】 small appetite vol.3
ベルギーのピアニストJean Philippe Collard Nevenさんをお迎えしての開催でした。
今年はベルギーと日本友好150年の記念すべき年であり、2年に一度ブリュッセルで開催される「フラワーカーペット」のテーマは日本。そして、姫路市とベルギーのシャルルロワ市が姉妹都市ということで、”花と友好”をテーマにしたささやかなコース料理をご用意させていただきました。
コンサートは、ジャン=フィリップさんの紳士的な所作にはじまり、まるで映画のワンシーンを見ているかのような空間に。躍るような指先で演奏する曲はオリジナルからカヴァーまで世界各国で演奏されてきたジャン=フィリップさんならではの選曲。ジャパンツアー各会場によってセットリストが変わるようなのですが、あの流れからのエグベルト・ジスモンチ「Palhaco」のカヴァーがもう素晴らしすぎてうっとり。
娘さんに捧げた曲で感動的なフィナーレとなりました。
参加いただいたお客さまとの会話で「まるで映画『バベットの晩餐会』のようでした」と、皆さん思い思いに感じ入って下さり、星降る夜空の下、開放感あふれるロマンティックな一夜となりました。
最後になりましたが、ご来場下さった皆さまありがとうございました。企画・招聘いただいたflau福園さんありがとうございました。ジャン=フィリップさんのピアノ作品はこれからも愛聴していきたいと思います。
HUMMOCK Cafeが贈る ささやかなコース料理と演奏会”small appetite(スモール アペタイト)”第3回は、5年ぶりの再来日となるベルギーのピアニスト、ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェンをお迎えします。クラシック、現代音楽、ジャズ、即興、シャンソン、エレクトロ、演劇、ダンス、無声映画といった多方面にわたる音楽活動を通じて独自のスタイルを築き奏でられるジャン=フィリップのピアノソロ。その演奏前と後には、季節の花と灯りをしつらえたロングテーブルに、季節の前菜と主菜、ケーキと珈琲を心を込めてご提供させていただきます。立夏を過ぎた水曜、小さな港町の夜に まるでうつくしい余韻を残す映画のように...。
”small appetite” vol.3 early summer
出演 | Jean-Philippe Collard-Neven(Piano)
日時 | 2016年5月18日(水)
会場 | HUMMOCK Cafe
住所 | 兵庫県姫路市的形町的形1864
MAIL ticket.info.hummock@gmail.com(24hs受付)
※ テーブル付 指定席(予約制)
◎ 過去の”small appetite(スモール アペタイト)”
◎ ベルギーの音楽家ジャン=フィリップ・コラール・ネベン、ソロピアノの新たな扉を開く新作が完成(Billboard JAPAN)
Jean-Philippe Collard-Neven(ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン)
ベルギー人ピアニスト/作曲家。モンス王立音楽院教授。クラシック、ジャズ、フレンチ・シャンソン、現代音楽など多岐に渡るフィールドでその非凡な才能を発揮、豊かな叙情性と卓越した音楽センスが、国内外で大きな注目を集めている。初期にはJean-Paul DessyのMusiques
Nouvellesのピアニストを務め、フランスのヴァイオリン奏者Vincent Royerとのデュオなどでも活動。1993年にDexiaコンクール第一位、2003年にはベルギー音楽の発展への貢献から作曲家連盟よりFUGA賞、また、オクターヴの2008年度のアーティスト賞も受賞するなど若くして輝かしい経歴を残している。フランス人ヴィオラ奏者のVincent Royer、実験音楽の巨匠Luc Ferrari、ニューヨークの作曲家David Sheaらとのコラボレーションやベルギーを代表する実験音楽レーベルsub rosaと伝統音楽をリリースするFuga Libera、Iglooなどのレーベルからリリースしていることからも、彼の音楽性の幅広さが見て取れるだろう。近作は晩年のChet Bakerの名パートナーjean-louis
rassinfosseとのデュオ作品、また彼が手がけた様々な映画音楽のピースを集めたアルバム『Incidental Music』、flauからロングセラーとなったソロピアノ作品『Between the Lines』。2011年に初来日し、全国9公演を開催。今年5月に5年ぶりとなる来日が決定。
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NEW Out of Focus
企画・招聘 flau------ ピアノ作品紹介 -----------------------------------
NEW Out of Focus
古典から現代的なレパートリー、ジャズ、即興、シャンソン、フランス音楽、電子音楽、演劇からダンス、無声映画にいたるまで、異なる音楽ジャンルに特異なスタイルと大きな足跡を残してきたベルギーのピアニスト・作曲家のJean-Philippe Collard-Nevenが、ロングセラーを記録した前作「Between
the Lines」に続く新作ソロピアノアルバム「Out Of Focus」を発表します。アルバムはそのタイトルからも類推される通り、彼自身も個展を開く程に熱中する写真からインスピレーションを受けています。私たちの考える音楽そのもののアウトラインをずらすこと、全く異なった物語を背景から捉えることの大切さ、焦点の外に生みだされる空間、ボケの美しさに主眼を置いたという本作。生命のダンスを感じるような躍動的な即興のバラッド、まばらなメロディーや予測できずに変化するハーモニーは時に明滅する光のようにゆっくりと沈黙の中に溶け、空間に美しい余韻を残します。ジョビンとマンシーニの即興と秀逸な解釈と並んで、ジャン=フィリップ・コラール=ネベンは、まるで告白をするかのように内省的で深遠なスタイルの楽曲と演奏を提供しています。ソロピアノの新たな扉を開けるような充実の13曲。(発売日:2016年4月7日) 【試聴】
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Between the Lines
ベルギーのピアニスト/作曲家の中でも屈指のテクニックと音楽性を併せ持つと言われるJean-Philippe
Collard-Nevenによるソロピアノの名作。これまでに培ってきた幅広い音楽的素養と即興/作曲能力の高さが十二分に発揮された本作は、ブリュッセルのフラジェ・スタジオにて2日間に渡って録音され、名エンジニアJarek Frankowski がミックスを担当。楽曲によってはローズ・ピアノ、声、繊細なエレクトロニクスを積極的に取り入れ、過去作にも見られた軽やかで優雅なピアノのタッチを残しながら、内省的な楽曲の佇まいも魅力的な美しい作品に仕上がりました。クラシックやジャズ、現代音楽にも回収されることのない豊かなピアノの旋律には、彼自身が最もパーソナルな作品と評するように、色あせてしまった幼少時代の記憶を思い起こさせるような、音楽の純粋な美しさに満ちあふれています。坂本龍一やGonzales、Musette、Henning Schmiedtからポスト・クラシカルのピアノ作品までを愛する方々に幅広くお薦めの内容です。(発売日:2011年5月18日)【試聴】
共催 HUMMOCK Cafe
ジャン=フィリップ・コラール=ネヴェン・ジャパンツアー詳細
http://www.flau.jp/events/jeanphilippe2016.html