Sunday, May 13, 2018

Celeste de Luján


ルハンの水色

2012年5月、カルロス・アギーレさんと共に、その時が初来日だったキケ・シネシさんの演奏は、静かにセンセーショナルで、その場に居合わせた誰もが固唾を呑んで聴いていた。自分たちも言葉に表せないほどに感動したなかのひとりで、その数ヶ月後、再び演奏が聴くことができればと願い、僕たちは彼らの住むアルゼンチンへと旅立った。

首都ブエノスアイレスから約1400km離れたアンデス山脈近く、ラ・リオハにて体験したキケ・シネシさんのソロ演奏。日本で巡った7都市からのインスピレイションもとにした、"7つの夢"楽曲を披露され、旧駅舎を改装したレンガ造りの雰囲気と相まって繊細な弦の響きが空間に満ちる素晴らしい体験でした。そして、本国でも愛される理由は演奏技術はもとよりあの笑顔と人徳であることも再認識。その後僕たちは、パラナー、サンタフェ、ブエノスアイレスと彼の演奏を追いかけ、最後は奥様と息子さんのいらっしゃるハウレギのご自宅まで招いてくださいました。森が多い郊外の一軒家で、奥には中庭がありとても静かな環境。その街にはレストランが一つあるのみの閑静な場所で、彼の豊かな音楽性はここから生まれてくるのだと感じました。夕食までの時間近郊を案内してくれることになり、車で数分走った場所に荘厳な大聖堂を擁したルハンという街がありました。その大聖堂にはアルゼンチンの守護聖母〈Nuestra Señora de Luján〉を祀っていて、アルゼンチン中から礼拝に来る有名な大聖堂。交通手段がない時代でもブエノスアイレスから80km歩いて多くの方が訪れていたそうです。そのルハンの参道で入手した小さなマリア様は、守護聖母と同じく水色のマントを羽織っていました。水色はアルゼンチン人にとって特別な色で、国旗の水色は空と海を指し、正義、真実、友情の意味が込められています。キケ・シネシさんの2018年最新作『小さな音のことづて』は、そんな水色をモチーフにしたアートワークで、どこか神聖な意思表示すら感じ、ルハンでの水色が再び眼前に現れた気がしました。優しい瞳の奥に揺るぎない芯の強さも感じる彼の美しい演奏。日本との友情を届けに、再び彼の演奏を聴ける日が待ち遠しく思います。

いよいよ来月、6月1日福岡公演より再来日ツアーが始まります。今回は初となる完全なソロ演奏。そして、今年は日本アルゼンチン国交樹立120周年。もしご都合つきましたら各地の会場へどうぞ訪れてみてください。姫路公演もただいまご予約受付中です。

Quique Sinesi Japan Tour 2018 in Himeji
 “Pequenos mensajes sonoros”

出演 | キケ・シネシ(7strings guitar / charango)
日程 | 2018年6月6日(水)
時間 | 開場18:30/開演19:30
会場 | HUMMOCK Cafe 姫路市的形町的形1864
料金 | 予約4,000円/当日4,500円(ご来場先着順自由席)

◎ご予約◎受付中
 MAIL ticket.info.hummock@gmail.com
※公演名・お名前・人数・連絡先をご明記ください
※HUMMOCK Cafe 店頭でも受付いたします

◎問合せ先◎
TEL 079-254-1400(定休日・臨時休業日を除く9:00~19:00)

詳細・試聴などこちら
http://hummock.blogspot.jp/2018/04/201866-wed-quique-sinesi-japan-tour.html




《2018.5.18追記》

アルゼンチン料理パイ包み〈エンパナーダ〉などライブ当日も手製料理やコーヒーなどご飲食をしていただけます。