心に凪を―
景色に生まれ儚く消えゆく音像
エレクトロニクスと生楽器が美しく融け合う
海辺での『sea』
山のふもとでの『land』
夜と昼の2公演
『sea』
small appetite vol.19
日程:5月24日(土)
時間:開場18:00 /食事18:15~/開演19:30
出演:高原久実(violin, piano)
片山奈都実(violin)
調律:小川瞳(アトリエピアノピア)
会場:HUMMOCK Cafe
姫路市的形町的形1864
料金:予約7,500円 予約順指定席
(季節料理 +スイーツ+ 1ドリンク付)
予約:メール hummockcafe0525@yahoo.co.jp
公演名・お名前・人数・電話番号ご明記ください
※食事なしのお席(4,500円1ドリンク付)も受付
しますので お問合せください
会場情報 : HUMMOCK Cafe
2002年初夏、小さな港町 的形にて”穏やかな空間で食と音楽を五感で愉しむ”ことをコンセプトに開業。イベント副題の『small appetite』は、ささやかな季節料理と新しい音楽との出逢いを届ける食事付き演奏会。今回は19回目としてピアノとストリングスの夕べ、高原久実と片山奈都実をお迎えします。
アクセス:
【電車/バス】山陽電車 的形駅より 徒歩約15分
【車】P7台+臨時駐車場
『land』
live + sound installation " far away, all ears"
日程:5月25日(日)
時間:開場13:00 / 開演14:00
出演:aus(pc, synthesizer)
高原久実(violin, chorus)
片山奈都実(violin)
会場:望景亭 姫路文学館 敷地内
料金:予約4,000円/当日5,000円 自由席
(共に 1ボトルドリンク付)
予約:オンラインLive Pocket
https://t.livepocket.jp/e/aus2025_himeji
メール hummockcafe0525@yahoo.co.jp
公演名・お名前・人数・電話番号ご明記ください
会場情報 : 望景亭(旧濱本家住宅)
姫路文学館 敷地内にある国の登録有形文化財。濱本八治郎の別荘として大正時代に建てられたものを補修した木造平屋建・入母屋造桟瓦葺の建築物。庭の眺望を意識した開放的なつくりで、欄間などの造作も洗練された、瀟洒な書院建築です。
※ 望景亭 奥の和室をメイン会場とし、開演までの1時間の間に、HUMMOCK Cafeからボトルドリンクと「茶室」と「庭園」をausによるサウンド・インスタレーションでおもてなしいたします。これまで東京国立博物館や豊島区立・目白庭園「茶室」、小石川植物園などでインスタレーションを行われました。https://ucuuu.net/magazine/aus-ceremony/
アクセス:
【電車/バス】JR姫路駅北 ⑥番乗り場 観光ループバス乗車10分「清水橋(文学館前)」下車、西へ徒歩約3分
【車】P50台
※ googleMAPご利用で来場の場合は「姫路文学館」を目的地に設定してください
aus+Kumi Takahara
ancestor / METoA ginza / MITSUBISHI ELECTRIC
5/24, 5/25 出演
高原久実。東京生まれ、国立音楽大学弦楽器専修首席卒業。3歳からヴァイオリンを始める。大学卒業後ウィーンに渡り、研鑽を積みながらヨーロッパ各地で様々なレコーディングやコンサートに参加。この頃から弦楽器の可能性をクラシック以外にも求め、自身の作曲活動もスタートさせる。帰国後はクラシックでの演奏活動と並行し、アーティストのサポートや楽曲提供、プロデュースから映像作品のディレクションに至るまで、演奏のみに留まらない多岐に渡る活動を展開。多様な音楽との対話を通して、現代音楽の要素を随所に感じさせつつも、淡い色彩をまとった静謐な作品を制作している。2021年に音楽レーベルFLAUよりKumi Takahara名義で1stアルバム『See-through』をリリース。
金沢21世紀美術館や横浜大倉山記念館での単独コンサート、湯川潮音やゴンドウトモヒコ、world’s end girlfriendといった多種多様なミュージシャンのサポートを務める。
[Interview]Kumi Takahara - “See-through”
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/27826
企画・主催:HUMMOCK Cafe , FLAU
sea|land に寄せて
店で音楽をBGMにしていると、ふとした瞬間に聴き入ってしまうことがあります。揺れる木々や空を行き交う鳥たち、窓から差し込む光、カトラリーや食器が重なる音など日常風景と音楽が重なりシナジーとなって いつかの美しい記憶と結びつくことがあります。
2011年、東日本大震災の募金のため北米の音楽家Goldmundの声かけによってチャリティコンピアルバム『FOR NIHON』がリリースされました。参加者はRyuichi Sakamoto, Alva Noto, Taylor Deupree, Balmorhea, Peter Broderick, Olafur Arnalds, Sawakoなど、その中にaus「Daylight」がありました。自身の記憶の断片をモチーフに輝きを増した希望を感じる美しい曲。その曲はずっと印象に残り、もどかしい日々を送りながら救われた気がしました。当時、今ほど情報ツールを使いこなせずにいたため ausは日本人なのかもわからなく、後にFLAUレーベルのオーナーだと知ります。
HUMMOCK Cafeとausとの関わりはFLAUレーベルからリリースされているHenning Schmiedt姫路公演(2012年)からでした。以来、Ulises ContiやFabio Caramuru、ensemble 0 などの姫路公演を一緒に開催してきました。
そして、ausとして15年ぶりの作品となる『Everis』(2023年)と、続いてリリースされた『Fluctor』(2024年)も聴くと、あのチャリティアルバムに収録されていた曲がフラッシュバック。曲は違うものの広く深く心に響きました。
そんな最新作『Fluctor』にはヴァイオリンで全面参加されているKumi Takaharaの存在も印象的で、いつかausのライヴができればと胸に秘めていたところ、近年は茶室でのサウンド・インスタレーションをライフワークのように行っていることを知ります。そして、姫路で文化的な落ち着いたライヴもできる茶室として望景亭 で開催できる運びになりました。ausの創る音に、からだ全体で耳をそばだてて。建物という目に見える要素とausの内面の必然性から生まれる音に触れてみませんか。
5月24日㈯は、Kumi Takaharaのアルバム『See-Through』にフィーチャーしたピアノとヴァイオリンのアコースティック。HUMMOCK Cafeにて夜公演“small appetite”vol.19、初夏の黄昏時からお食事のあと、店内席で演奏をおたのしみいただけます。
5月25日㈰は、ausのアルバム『Fluctor』にフィーチャーしたアンビエントライヴ。ausのエレクトロニクスとKumi Takahara、Natsumi Katayamaのヴァイオリン2重奏のトリオ編成+サウンドインスタレーション。望景亭にて昼公演 live + sound installation " far away, all ears"
ふたりのアルバムを聴いて思い出した記憶。10年前に初夏の山陰へ訪れた時、朝の米子城跡を散歩中に見た景色でした。中海のリフレクション。凪の水面から弦楽が風にのって聴こえてくる...。フライヤーイメージは記憶からのインスピレーションでこの写真を使用しました。
心に凪を―
景色に生まれ儚く消えゆく音像
エレクトロニクスと生楽器が融け合う
海辺での『sea』山のふもとでの『land』の
夜と昼の2公演
新しく記憶に刻まれる
一期一会の音楽風景を