Saturday, March 31, 2012
Poetic brazilian music
今日の日記は、ハンモックカフェがおすすめしている
音楽にご興味ある親愛なる方々へ。
太陽が赤道上を通る頃、
日本は春風が吹き草木芽吹く、南半球は冬支度に入る秋の装い。
自然が美しく移り変わるこの2つの季節に聴きたい、
“大人のための詩的ブラジル音楽”
海岸線ではなく、内陸の雄大な山や揺れる木々を連想させ、
郊外の緑の多い閑静な街並みや、コロニアル様式の建物が似合う
しっとりと穏やかな音楽。
①Renato Motha e Patricia Lobato/dois em pessoa(2枚組) 2.940yen(在庫×)
②Renato Motha e Patricia Lobato/planos 2.500yen(在庫×)
①②は5月のフェスティバル『sense of “Quiet”』にてカルロス・アギーレ&キケ・シネシと初共演するミナス地方出身ヘナート・モタ&パトリシア・ロバートご夫婦。天上の音楽とも称される美声と知的センスが溢れた、最も上質なブラジル音楽を届けてくれる常に話題の存在。詩人フェルナンド・ペソアの詩に曲を書いた2枚組の名盤(2004年国内盤)と、シンガーソングライター・ドゥオとしての調和が極めて美しいアルバム(2005年国内盤)。5月には『sense of “Quiet”』に対し、“西のクワイエット・フェスティバル”と表現されている関西(大阪公演)にも来るので是非、体験していただきたいアーティストです。
③Roberto Guimaraes/amor certinho 2.625yen(在庫×)
④Roberto Guimaraes/saudade de mim 2.625yen(在庫×)
作曲家ホベルト・ギマランエス(ミナス出身)による2作品③(2003年国内盤)④(2009年国内盤)は、窓からそよぐ風を頬に感じるほど、爽風と新緑の香りを想像できる“丘陵景観的”佇まいある素晴らしい作品。同郷のミュージシャンを多く迎え、愛されているマエストロ、③には前述紹介のヘナート・モタや、ロー・ボルジェス、セルジオ・サントス等も参加。ブラジルで直ぐに入手困難になったらしいアルバム2枚が嬉しい国内盤化です。
⑤Wagner Tiso/outras cancoes de cinema 2.415yen(在庫×)
ヴァグネル・チゾ(ミナス出身)の作品⑤(2011年国内盤)は、晩年のエンニオ・モリコーネに感じる切なさや、古いフィルムの残像が浮かび、ピアノとチェロの響きが心に深く沁みる。カルロス・アギーレさんの作品と同じく、日々を丁寧に暮らしている方には特に、グっと感じるモノがきっとあると思います。
⑥Ze Miguel Wisnik/indivisivel (2枚組)2.900yen(在庫✕)
64歳の知性派ブラジル音楽家ゼー・ミゲル・ヴィズニキの最新作⑥(2011年輸入盤)は、消えてしまいそうなほど儚げな幻をみているような円熟した歌声。スポットライトに照らされ、舞台で静かにささやいているような、聴く度に想いが募る、繊細で叙情的という言葉がふさわしい音楽。ピアノとギターに分かれたクラシカルな2枚組音源と相反したような、クラフト紙とヴィヴィッドなコート紙を使った直線デザインの現代的パッケージは、“変わり続けることが変わらない”ことを教えてくれているようだ。サンパウロ大学の文学部博士号を持ちブラジル文学の教鞭をとりながら音楽活動を続ける御大。
⑦Roberto&Eduardo Taufic/bate rebate 2.700yen(在庫△)
ホベルト&エドゥアルド・タウフィキ実兄弟によるピアノとギターのインスト・ドゥオ⑦。まるで、カルロス・アギーレ&キケ・シネシの名演を彷彿させるような冒頭曲に始まり、全編美しすぎる演奏がめくるめく展開してゆく。時にエレガントに時に優しく。ピアノとギターの強いインパクトのジャケットも素晴らしい、アンドレ・メマーリ(アコーディオンで1曲参加)プロデュースの逸品。この作品は熱心な音楽ファンのMさんに教えていただきました。ありがとうございます。
長々と読んでくださった皆様ありがとうございました。
大人の心の引き出しには穏やかな音楽を。